「ガラス」で全体に「歪み」がでるよう処理しています。

2011年03月09日

 今まで Photo shop で加工する「線画風」や「水彩画風」は、何故か「いかにも画像処理」という雰囲気があり、軽視されがちでした。しかし物の考え方や作成方法などを変えると、それなりの物ができるのです。

 既存のフィルターを使い処理しても、本物に近づくことはできません。それはもちろん「描いていない」からもありますが、どうしても描いているように見えないからです。

 じゃどうして描いているように見えないかといいますと、「描いていない」からです。つまり描いているように「見せていない」からです。
 じゃどうして描いているように見せていないかと言いますと、それはとても時間の掛かる作業が必要だからです。つまり水彩画の基本、「線画」が描かれていないからでしょう。

「ガラス」で全体に「歪み」がでるよう処理しています。

 前にも書きましたが、表面の画像処理だけではどうしても「インチキっぽい」物しか作成することができません。それには水彩画の特徴の「にじみ」や、色を重ねた時の絵具の雰囲気が出てないとそれらしく見えません。
 
 重ね塗りの雰囲気を作るには、「パレットナイフ」と「水彩画」を微調整することより作成することができます。しかしそれだけではなく色調整や、濃度にも神経を使わなければなりません。いかに水彩画風に見えるかが、腕のみせどころとなります。

 下の画像は元画像を、「パレットナイフ」と「水彩画」で加工したものです。つまり元画像を加工しただけでは、中途半端な雰囲気になってしまうのです。

「ガラス」で全体に「歪み」がでるよう処理しています。 

 下の画像では、線画と合成しています。少し線画の方が薄いように思えますが、作成工程をアクションにしていますので、簡単に可変することができます。
 
 水彩画作成の PAWC.atn は手描きの水彩画と同じように、線画から作成していきます。そして線画が作成された後に、元画像を使ってカラー部分を作成するという、当たり前の作成方法のアクションになっています。

「ガラス」で全体に「歪み」がでるよう処理しています。

 手描きに見せるために元画像にフィルターの「ガラス」を使い、全体に「歪み」がでるよう処理しています。これにより縦の線や横の線などが、フリーハンドで描いたようになるからです。この歪み処理は線画にもカラーにも同じ数値で処理しています。

つづく


Posted by 熱中人 at 11:44
 

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「ガラス」で全体に「歪み」がでるよう処理しています。