シンプルな線と黒ベタで作成したイラスト。

2011年02月04日

 コミック画の基本は、やはり「線と黒ベタ」ということになりますが、シンプルな線と黒ベタで描かれたイラストに、何故か興味を惹かれます。

 それは「ごまかし」ができないというのと、デッサン力つまり技量が必要だからでもあります。

シンプルな線と黒ベタで作成したイラスト。
 
 線画だけでは、立体感も奥行きも感じられません。線画と合成する黒ベタを作成するわけですが、線画とは別に作成することになります。

シンプルな線と黒ベタで作成したイラスト。

 最初に背景に元画像、その元画像を3枚コピーします。その中の2枚で線画を作成し、残りの1枚を使って黒ベタを作ります。
 線画の下のグレースケールの画像を、2階調化で白黒します。このときの数値は、好みにもよりますが40%~80%の間と思います。

シンプルな線と黒ベタで作成したイラスト。

 黒ベタが出来たら、線画と黒ベタを統合します。次に全体をぼかして、2階調化にして明るさ・コントラストで全体を整えます。
 
 次に「カット・アウト」で、細かい線などを削除します。

シンプルな線と黒ベタで作成したイラスト。

 カット・アウトは私にとっては便利なフィルターで、細かい線を削除できるのとアメコミ画の雰囲気も出してくれます。もちろんこのままの状態ではなく、その後2階調化を使ってグレーの部分を黒く、そして必要のない線を調整します。

シンプルな線と黒ベタで作成したイラスト。

 そしてぼかしを使って画面を滑らかにし、明るさ・コントラストで整えます。

 Photo shop を使って、アメコミ画風のイラストを作成するときに最も注意することはやはり輪郭抽出と、最後は逆に無駄な線を省くことにあります。それにより日本の漫画にはない、スッキリしたグラフィカルなイラスト画が作成できるのではないでしょうか。

つづく


Posted by 熱中人 at 13:32
 

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シンプルな線と黒ベタで作成したイラスト。