システム手帳(ファイロファックス)依存症

2010年12月03日

 特にスマートフォンのiPhoneには多種多様のアプリが販売されていて、真面目に使えばとても便利なアプリが沢山あります。最近購入したのは「スキャナー」みたいに鮮明な画像が撮れるスグレものです。その画像を転送すれば、もう「FAX」と同じように使用できます。レシートの文字も雑誌の記事の文字まで、鮮明な上PDF・画像として転送ができるので、FAXが必要なくなるのではないかと思います。

 このようにiPhoneはとても便利な道具ですが、アナログでしたがその当時としては日本中でブームになった物がありました。
 電話やメールなどは出来ませんでしたが、仕事のスケジュールや資料及び支払い、それに資料の図面などの資料を「1つのバイダー」にまとめられるというものでした。

 システム手帳(ファイロファックス)依存症

 そのブームが起こったのは、1985年(25年前)くらいのNHKの夜の番組の中で紹介されました。紹介した人は、その番組のキャスターでもある「山根一真」さんです。黒皮の分厚いノートを小さくしたような物を、「システム手帳」として紹介していました。

 6穴の大きなリングに大量のメモやノート、それに地図・図面などが小さくファイルされており、これ1つで仕事が出来るとの説明でした。システム手帳を日本に普及させることになった、山根一真著の『スーパー手帳の仕事術』という本を読み、私も「感化され」早速買い求め自分なりの「小さな資料ファイル」を作ったのを覚えています。そうしているうちに、瞬く間に日本中で「システム手帳」ブームになり、文具メーカーから類似品が出回るようになりました。

 システム手帳(ファイロファックス)依存症

 ちなみに当時の価格は、中身のファイル無しで32,000円と日本の手帳からすると極端に高く買うのに勇気がいりましたが、現在は安くなっているのではないでしょうか。最初は何でも高いのですよね。しかし25年経った今でも使っているということは、高くはなかったのかなと思うのですが、当時はヘソクリを貯めてやっと内緒で買ったのを覚えています。

 システム手帳(ファイロファックス)依存症

 当時システム手帳に感化された人たちは、カバンは持たずにシステム手帳だけを手に持って、営業に行ったりと常に持ち歩き、寝る時も常に1m範囲内に置いていました。
 当時はシステム手帳を持っているだけで、「仕事が出来る奴」と思われていましたが、しかし可笑しいのは、その人たちが持っているシステム手帳は「ファイロファックス」ではなく、価格の安い本皮ではなく、合皮のシステム手帳だったのです。(手帳としては高かったのです)それでもみんなシステム手帳を持つことで、自分自信スケジュールを管理したり、仕事の段取りをスムーズにやり遂げたいと思って使っていたのでしょう。

 とにかく凄いブームで、有名な外国のセレブ達やハリウッドの映画関係者や、「スピルバーグ」までが使っているいう記事まで出る始末でした。そのような宣伝文句に流されやすいのが、芸能界やクリエイティブな仕事に携わっている人たちでしたね。つまり現在の「MacやiPadそしてiPhone」と同じよううな感じでしょうか、まぁそのような訳の解らない時代がありました。
 
 それから少しするといつの間にか消えていった、日本のメーカーから使い勝手の悪い「電子手帳」というトンデモナイ代物が発売されたのです。

つづく


Posted by 熱中人 at 10:18
 

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