TIM2.4 の離れ業。

2011年02月08日

 コンセプトの「写真画像からアメコミ画風のイラストを作成」は、、最初の輪郭抽出の部分が最も大事な部分です。

 特にこの部分は解像度・画像やサイズの違う画像を使って、とにかく数百枚テスト描画を今でも繰り返し描画しております。

TIM2.4 の離れ業。

 輪郭抽出のコツは、最初に出来るだけ写真の中にあるデータを表示させるのが重要なポイントになります。下の画像では、髪の毛が判別できるくらい明るさとコントラストを調整して表示させています。

 しかし問題は不必要なドット(ゴミ)を消して行きながら、輪郭をハッキリさせるという「離れ業」をしなくてはなりません。

TIM2.4 の離れ業。

 普通の方法では、上の画像から輪郭を形成していくには最初に「ぼかし」を使い、黒と白の境界線を滑らかにすることが必要です。次に明るさとコントラストを使って、余分な「ゴミ」を削除していきます。何回か繰り返して出来たのが、下の画像の「右側の部分」です。

 左の「TIM2.4」で作成したものと比べると違いがわかると思いますが、普通の方法ではどうしても「右の方の画像」になってしまいます。この状態ではどう見ても、アメコミ画風にはなりません。当時私もこの状態で悩み続けました。

TIM2.4 の離れ業。

 それから幾度も繰り返しテスト描画を繰り返していくうちに、徐々に「ゴミ」は減少していきましたが、アメコミ画風にはなりませんでした。

 アメコミ画風に見えない理由としてはやはり、女性の髪の質感でした。実際のアメコミ画では、手描きだから滑らかな線で髪の毛が描かれています。この滑らかにするにはどうすればいいのかと、又悩むことになりました。

TIM2.4 の離れ業。

 「滑らかな線画」というのも「TIM2.4」のポイントですが、表情の輪郭も随分時間が掛かりました。

 TIM2.4は、輪郭抽出や滑らかな曲線と顔の輪郭と3つの「秘密」があります。この3つの秘密がなければ、まともにサンプル画のような画像を作成することができません。

TIM2.4 の離れ業。

 TIM2.4のカラータイプは、このように線画と黒ベタそして線の曲線化それに、顔の表情などを出来るだけ、「アメコミ画風」に描画するという下地がある上に、元画像をエフェクトした画像と合成するわけです。

 つまりTIM2.4では、線画部分がとても重要なのです。しかしそれよりも重要なのは、このような完璧に写真画像をアメコミ画に変換するソフトやプラグインが無いということです。


つづく


Posted by 熱中人 at 18:41
 

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